今注目のワーケーションとは?メリットやデメリット、導入成功のためのポイントを解説
withコロナの新しい働き方が広がっているなかで、テレワークはもちろんのこと、特に注目したいのが「ワーケーション」です。「なんとなくは知っているが、ワーケーションの導入は企業にとってデメリットにならないだろうか?」と疑問に思う方も多いかもしれません。
本記事では、ワーケーションの定義や形態、メリット・デメリットを解説します。加えて、ワーケーションの導入を成功させるためのポイントとおすすめのツールも紹介しますので、参考にしてください。
記事の内容
1.ワーケーションとは?
そもそもワーケーションとは、「Work(仕事)」と「Vacation(休暇)」を組み合わせた言葉です。テレワークを活用し、休暇中でも業務に取り組める環境を整えたうえで、リゾートや観光地、地方など、普段の勤務環境とは異なる場所で「余暇を楽しみつつ働くこと」を指します。
余暇を楽しみながらとはいえ、働いた時間はきちんと勤務時間としてカウントされます。
ワーケーションは、従業員の心身の健康を確保しながらも創造力や生産性を高められる効果があり、従業員と企業の双方に良い影響をもたらすことが期待されるでしょう。
また、ワーケーションは働き方改革の促進に加え、地域活性化や観光地の経済復興などの観点からも有効とされており、国や自治体が補助金制度などにより支援している働き方の一つです。加えて、withコロナ時代の新しい働き方としても注目度が高まっていることから、今後もワーケーションの普及促進の流れは続き、より身近なものになっていくと想定されます。
2.ワーケーションの種類
ワーケーションは、大きく分けて「休暇型」と「業務型」の2つの形態があります。
それぞれの形態について、以下で確認していきましょう。
休暇型(福利厚生型)
「休暇型(福利厚生型)」とは、有給休暇を活用し、リゾートや観光地などでテレワークを行うワーケーションの形態です。ワーケーションと聞いて最もイメージしやすいのが休暇型でしょう。
休暇型では、休暇中に一定の時間のみ働くスタイルで、例えば以下のようなパターンが考えられます。
(例)「有給休暇を5日間取得し、連続7日間の旅行に出かける。そのうち3日目の午前中だけ会議にリモート参加する。」
業務型
「業務型」ワーケーションには、以下の3つの形態が存在します。
・地域課題解決型:地域関係者との交流を通じて、地域課題の解決策をともに考える
・合宿型:場所を変え、職場のメンバーと議論を交わす
・サテライトオフィス型:サテライトオフィスやシェアオフィスで勤務する
企業側がワーケーションの目的地を設定したり、チーム単位でワーケーションをしたりするのが業務型です。
非日常空間でチームメンバーや地域関係者などとコミュニケーションをとることで、自社のオフィスでは生まれないアイデアや発想も多く得られます。
【参考】ブレジャーとは
参考として、ワーケーション似た概念である「ブレジャー」をご紹介します。
ブレジャーとは、「Business(ビジネス)」と「Leisure(レジャー)」を組み合わせた言葉で、出張先などで滞在を延長し、余暇を楽しむことを指します。
ワーケーションは、ワーケーションのために目的地へ移動しますが、ブレジャーはもともと決められていた業務の目的地で、その業務のあとに余暇をプラスするというイメージです。
参考:「新たな旅のスタイル」ワーケーション&ブレジャー|観光庁
3.ワーケーションのメリット
企業から見たワーケーションのメリットは、次の3点です。
・有給休暇の取得促進につながる
・従業員のモチベーションや生産性が向上する
・人材の流出抑止と確保に効果がある
順番にご説明します。
有給休暇の取得促進につながる
これまでは、どうしても出社しなければならない用事が1つあるだけで、従業員は連続した休暇が取れませんでした。
しかし、前の章(ワーケーションの「休暇型」)で説明したように、ワーケーションを導入すればそうした懸念なく有給休暇を取得できるようになります。
そのため、有給休暇の取得率向上が期待できるでしょう。
従業員のモチベーションや生産性が向上する
ワーケーションの活用により、非日常な環境下で心身ともにリフレッシュできるため、従業員のモチベーションが向上します。また、そうした環境は創造性も高め、新しいアイデアが生まれやすくなることが期待できるでしょう。
結果として、従業員一人ひとりの生産性が向上し、組織全体に好影響を及ぼします。
人材の流出抑止と確保に効果がある
今後の日本企業にとって、優秀な人材の確保はますます大きな課題となっていくでしょう。
企業の対策として、ワーケーションのような柔軟かつ多様な働き方の実現は避けられません。
ワーケーションを導入することは、働き方改革の取り組みの一つとなります。
働き方改革を積極的に推し進めていることが企業のアピールポイントとなり、人材の流出抑止・確保に有効です。
4.ワーケーションのデメリット
一方で、ワーケーションの導入には少なからずデメリットもあります。
企業から見たワーケーションのデメリットは、次の3点です。
・環境整備にコストがかかる
・情報漏えいのリスクが高まる
・労働時間の管理や適切な人事評価が行いにくい
順番にご説明します。
環境整備にコストがかかる
すでにテレワークを本格的に導入している企業なら問題ありませんが、ワーケーションの導入を前提にこれからテレワーク環境を整える企業の場合は、環境整備のためのコストがかります。
具体的には、社内システムにアクセスするためのインターネット環境やVPN(Virtual Private Network:仮想専用線)の整備、チャットツールやオンラインWeb会議ツールの導入などが挙げられるでしょう。
ただし、こうした環境整備はいずれ必要になるものと考えると、避けられない負担かもしれません。
情報漏えいのリスクが高まる
ワーケーションだけでなく自宅で業務を行う通常のテレワークでも、情報漏えいのリスクはゼロではありません。しかし、リゾートや観光地などで業務を行うワーケーションは、対策をしなければ情報漏えいのリスクは高まるでしょう。
例えば、旅先でパソコンを紛失した、旅先での業務中に席を離れてしまい、その間誰かに画面や資料を見られてしまった可能性がある、公共Wi-Fiに不正アクセスがあったなどの状況が想定されます。
リスクを軽減するためには、個人情報や社内情報の取り扱い、業務用デバイスの盗難・紛失について何らかの対策が不可欠です。
労働時間の管理や適切な人事評価が行いにくい
ワーケーションなどのリーモートワークは労働時間を柔軟に調整できる分、従業員が働いた時間を正確に把握できないというデメリットが挙げられます。
「業務量が多く、実は予定より長い時間働いてしまっていた」というケースや「休暇と仕事の線引きが曖昧になり、集中して業務に取り組んだ時間はほとんどなかった」というケースもあるでしょう。
同時に、働きぶりが見えにくく適切な人事評価が行えない点もデメリットとなります。
評価してもらえないことに対して従業員が不満を溜めてしまったら、ワーケーションで得られるはずの効果も得られなくなってしまいます。
5.ワーケーションを導入する際のポイント
ワーケーションのデメリットをふまえ、ワーケーションを導入する際は、次の3つのポイントを心がけましょう。
・ワーケーションのルールを制定する
・セキュリティ対策を強化する
・適切なツールを導入する
まず、ワーケーションを行う従業員がきちんと休暇と仕事を両立させるためにも、ワーケーションに関するルールを制定し、社内で共有しなければなりません。また、ワーケーションを行う人がいれば、オフィスで働く人もいます。働き方にかかわらず、従業員全員が支障なく業務を進められるような観点でルールを定める必要があります。そのうえで、セキュリティ対策と適切なツールの選定・導入を進めましょう。
個人情報や社内情報の取り扱い、社外に持ち出せる端末や資料などについてはルールに含め、ワーケーションで利用するネットワークの構築やウイルス対策ソフトを従業員へ提供するなどの物理的・技術的なセキュリティ対策も必ず行ってください。
なお、ツールは用途ごとに導入すると管理・運用の負担が大きくなってしまいます。必要な複数の機能が備わったツールを導入するとよいでしょう。
6.ワーケーションを成功させるためのおすすめツール「ジョブマネ」
ワーケーションには、テレワーク環境でもスムーズに業務を行えるツールが欠かせません。そこでおすすめなのが「ジョブマネ」です。
ジョブマネとは、ジョブマネ株式会社が運営するクラウド型のオールインワン(※)業務管理ツールです。
ITツールが苦手な方でも簡単に使える、以下の17種類の機能が備わっています。
スケジュール管理
ToDo管理
電話メモ
工数管理
経費精算
ワークフロー
掲示板
資料共有
商談履歴
顧客管理
見積管理
案件管理
原価管理
請求書発行
入金登録
問い合わせ管理
レポート
クラウド環境のため、ワーケーションなどのテレワークでも支障なく活用できるのに加え、アクセス権限が細かく設定できるなどセキュリティ面も安心です。無料オンラインチャットやオンラインサポートなどの充実したフォロー体制も整っています。
勤怠管理やスケジュール管理もジョブマネひとつで解決できるため、ワーケーションの導入にぴったりのツールといえるでしょう。
※オールインワンはビジネスプランのみとなっています。
参考:クラウド型グループウェアや案件・顧客管理システムの導入はジョブマネ株式会社
7.まとめ
有給休暇の取得促進、従業員のモチベーションと生産性向上、人材の流出抑止と確保といったメリットがあるワーケーションですが、導入にはさまざまな課題があります。課題を解決しワーケーションの導入を成功させるためには、ルール制定やセキュリティ対策のほか、ツール選びも重要です。ツールを選定する際は、自社にマッチするかを検証するために無料でトライアルができるサービスを選ぶとよいでしょう。
今回ご紹介した「ジョブマネ」では、30日間の無料トライアルを実施しています。
まずは一度試してみてはいかがでしょうか。ワーケーション実現に一歩近づきます。